グロインペイン症候群 〜 脚の付け根の痛み改善 〜
今回のアスリハ通信は腰椎分離症に続き、第13回も理学療法士の高田が担当します。
今回は「グロインペイン症候群(鼠径周辺部痛症候群)」についてです。
グロインペイン症候群とは?
症状について
グロインペイン症候群の主な症状は、キック動作やランニングなどの繰り返しの運動などによって圧痛(押すと痛い)や運動痛、鼠径部や下腹部、内ももの付け根などに痛みが生じます。
原因について
サッカーでの発生例が特に多いと言われ、股関節の可動性や股関節や体幹筋力の低下に伴う動作の不安定性や身体のコントロールの低下が原因になっています。
また、全身の身体機能が低下することで起こるため、一度発症すると慢性化しやすく、治ったあとも身体機能が低下するたびに再発してしまいます。また、練習内容や練習の頻度・環境・生活習慣などの影響も考えられるため、原因をひとつに絞ることが難しいと言われています。
グロインペイン症候群の予備軍チェック!
サッカーで見かけるクロスモーションという動きで身体機能のチェックができます。気になる方はぜひ行ってみましょう。
- 片脚で立ち、右腕と左脚を後ろに大きく引きます
- 引いた腕と脚を今度は前に振り出します
- 左右の骨盤を水平に保ち、肩甲骨・股関節を意識して大きく引きます
- 脚が後ろに大きく引くように心がけましょう
※腰が反りすぎないようにしましょう。
※軸足の方がグラグラしないように注意しましょう
※外側に捻じれたり、骨盤が水平に保てないときは要注意です
早期発見が大切!我慢せずに病院へ
グロインペイン症候群は早期発見がとても大切です。痛みを我慢し続けて慢性化すると、復帰がどんどん遅くなってしまいます。痛みが続くようであれば、最寄りのスポーツ整形外科を受診しましょう。当院の整形外科外来でも、お困りのことがあればご相談いただけますのでご利用ください。