不整脈とホルター心電図検査について
「不整脈」という言葉はよく耳にしますが、具体的にどんな状態を「不整脈」というのかご存知でしょうか?今回は不整脈その検査についてご紹介します。
不整脈ってどんな状態?
私たちの心臓は、1分間に60~100回ほどリズミカルに拍動し、5ℓもの血液を休まずに全身に送り続けています。心臓は拳ほどの大きさと言われるため、拳ほどの小さなポンプを手に持って、生まれた瞬間から眠らず、ずっと動き続けていることを想像すると、とっても大変で大切な役割があることが分かります。そんな心臓には、ときにトラブルが起こることもあります。
心拍が遅くなったり、早くなったり、リズムが不規則になってしまったり…。
放っておいても問題ないものから、命に係わるものまで種類はさまざまですが、これらをすべてまとめて「不整脈」と言います。
不整脈はどうやって調べる?
心臓のリズムが乱れる「不整脈」の診断には、心電図の検査が欠かせません。治療すべきなのか、経過観察でよいものなのかなど、「不整脈」の詳細を調べるための検査方法のひとつに「ホルター心電図検査」があります。
「ホルター心電図検査」は、手のひらくらいの大きさの機械と電極のシールをおなかの上に取り付けて、24時間記録する検査です。運動中や睡眠中の不規則な動き、もしくは突発的におこる不整脈を発見できる検査です。また、「動悸・息切れ・めまい・胸痛」などの症状も記録できるため、心臓の異常によって起きたものかどうかを判断できます。
検査を受けるときには…
「不整脈」の検査はそのほかにも、運動負荷心電図・心臓超音波検査・胸部CT検査・胸部MRI検査・心臓カテーテル検査などがあります。心臓の検査にも複数の検査方法があり、それぞれに特徴が異なります。一生一緒に生きていく心臓を労り「おかしいな?」と感じたら、医師と相談して適切な検査を受けましょう。
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