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スタッフコラム 股関節

夏休み企画⭐️院長コラム「関節リウマチ(症状や原因)」

病院のスタッフが毎週綴っているコラムですが、今週は院長による3日連続コラム「関節リウマチ」の解説をご紹介します!本日は関節リウマチの症状や原因についてご紹介します。

関節リウマチとは?

関節リウマチ
関節リウマチとは、全身のさまざまな関節に痛みや腫れを生じ、次第に関節や周囲の骨が変形していく病気です。
以前は「関節リウマチは治療が難しく、変形やズキズキとうずく痛みが一生続く」と考えられていました。ですが現在は、「できるだけ早い時期に適切な治療を開始すれば症状を抑えることが可能」となり、関節の変形を食い止められるようになってきています。

こんな症状、続いてませんか?

関節が「腫れる」「痛いっ!」と感じる
関節リウマチ_手の痺れ_06
関節リウマチは、30代〜50代の女性に起こりやすい傾向があります。
手指や手、肘、肩、足、膝、股などのいろいろな関節に腫れや痛みが起こります。
主な初期症状として、両手や両足の関節に痛みや腫れを感じることが多くなります。
もし、初期症状が繰り返すようであれば要注意(一度診察をしたほうがいい)と感じます。
朝起きてから30分以上「手のこわばり感がある」
「朝起きて、しばらくすると手足が浮腫んだような腫れぼったい感じで動かしにくい」というような症状が特徴的です。
これは、「朝のこわばり」と呼ばれています。
ちょっとした動作でも「動かしにくい」と感じることが続くようであれば、黄色信号かもしれません。
全身の倦怠感が抜けない…
関節リウマチは、関節の痛みなどとは別に、「疲れやすい」「だるい」「熱っぽい」というような症状が起こります。関節の違和感に加えて、このような体調の変化があれば、早いうちに病院での受診を検討してください。

関節リウマチの原因はなに?

関節リウマチは、体の免疫の異常によって起きる病気です。
免疫は本来、細菌やウイルスが体内に入ってきたときに自分の体を守るための機能をつかさどっています。関節リウマチでは、本来なら自分の体を守ってくれるはずの免疫が自分自身の細胞や体を間違って攻撃してしまい、関節が炎症を起こしてしまいます。
炎症の起こった関節には、通常は関節を栄養する「滑膜組織」が異常に増殖します。この増殖の原因は、もともとの体質によるものに加えて、感染症やケガ、ストレスやタバコなどをきっかけに突然発症するケースが多いです。

検査や診断について

長く続く関節の痛みやこわばりなどがある場合は、下記のような検査や診察を行います。

    • 医師による問診や触診

どの関節がどのように腫れたり、どのような痛みがいつから始まってどのように痛むのかなど、1日の中の症状の変動とこれまでどんな病気や治療をしたのかを問診します。

    • 血液検査

血液検査で関節リウマチに特徴的な検査結果である「リウマチ因子(RF)」「マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP−3)」「抗CCP抗体の有無」「炎症の程度を調べる赤沈」「CRP」などを測定します。リウマチと似たような症状を起こす病気はいくつかあるため、肝機能・腎機能・貧血などさまざまな項目を検査します。また、お薬をお出しする際や飲み薬などの治療を開始するうえで、重要になるためたくさんの項目を検査しているように感じるかもしれませんが、どの項目も大切な診断基準になっています。

    • 画像検査

X線検査で痛みや腫れのある関節の関節や周囲の骨の状態を検査します。関節リウマチは患者さんによって関節の炎症の具合が異なるため、エコー検査やMRI検査で関節内の滑膜の増殖の状態を調べます。

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