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白血球分類について

「白血球」と、ひと口に言ってもさまざまな種類があることをご存じでしょうか。今回は知っているようで知らない「白血球」についてご紹介します。

白血球は大きく分けて5種類

白血球は、身体に進入してくる異物(病原菌など)を取り込んで消化し、身体を守る防御作用があります。白血球には大きく分けて5つの種類があります。

好中球(こうちゅうきゅう)

主に細菌に対する防御機能として働き、白血球全体の約45~75%を占めます。

好酸球

アレルギー反応などに関与し、寄生虫に対する防御機能として働きます。通常は白血球の約0.5~1%を占めていますが、アレルギー症状が出ると割合が3~5%に上昇し、寄生虫に感染した人ではさらに高くなります。

好塩基球

アレルギー反応などに関与し、白血球全体の1%未満を占めます。アナフィラキシーショックの要因となる細胞です。

単球

5種類の中で最大の細胞で血球全体の3~8%を占めます。血液から身体の組織に移動するとマクロファージという呼び方にかわります。

リンパ球

主にウイルスに対する防御機能として働きます。健康な大人の場合は、好中球の次に多い細胞ですが、小児では血液中に占める割合が最も大きくなります。リンパ球にはT細胞・B細胞・ナチュラルキラー(NK)細胞などの種類があり、これらの細胞は、連携してウイルスなどの病原体やがん細胞などの異物を攻撃します。

血液検査の結果を見てみよう

白血球は細菌やウイルスなどから私たちの身体を守る重要な細胞です。健康診断などでの血液検査結果で「白血球が少ない」または「白血球が多い」と診断された場合は、必要に応じてより詳しい検査を受けることもできます。働き者の白血球について、少しでも興味をもっていただけると幸いです。

検査部

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