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「かかとの歪み」が不調の原因に!? ②

かかとの骨「踵骨(しょうこつ)」と、くるぶし内側にある小さな骨「距骨(きょこつ)」の位置が崩れることで起こる不調についてご紹介している後編です。
前編では、体重を支える「かかと」は筋力の低下、体重増加、歩行数の減少、ケガなど、日頃の生活が原因で傾いてしまうことや、「距骨(きょこつ)」という、かかとの上にある小さい骨は、筋肉の付着がないため、一度ズレると自力では元に戻れない特徴があることをお伝えしました。後編では、かかとの歪みを予防するストレッチをご紹介します!

かかとの負荷ってどれぐらい?

普段、かかとにどれくらいの負荷が掛かっているのかご存じでしょうか?
体重が60kgの人で約40kgだと言われています。走るときはその重さが2倍、3倍にも増えてしまいます。標準体重よりも増加傾向にある場合は、膝だけではなく「かかと」にも大きな負荷がかかっていることになります。

まずは靴底を観察してみよう

かかとの減り方

よく履いている靴底の「すり減りかた」を観察してみましょう。
「かかとの外側」と「つま先の内側」が減るのが正しいすり減り方です。「足の指の付け根」が減る場合は、体がバランスを取ろうとして前かがみになり、猫背や腰痛・股関節痛の原因にもなります。ほかにも「かかとの内側」が減る場合は過剰回内の状態から足のトラブルが発生する可能性があります。経年劣化した靴底のすり減りは、かかとの歪みのパロメーターです。ご自身の不調と合わせて、チェックしてみましょう。

足の裏の「角質」も要チェック!

ぼしきゅう_03
足の裏に角質(魚の目・たこ)ができている場合は、その場所に負荷がかかっており、かかとの歪みのバロメーターになっています。例えば距骨が内側に崩れていれば、拇指球(ぼしきゅう)のところに角質(魚の目・たこ)が肥厚しやすくなるのが予測できます。
足の裏をじっくりチェックする機会が少ない、ひとりで確認しづらい場合は、写真を撮ったり鏡を使うなどして観察してみましょう。

定期的に「かかと」をチェックしよう!

普段は気に留める人が少ない「かかとの歪み」ですが、足の裏やかかとを支える筋力や骨にはとても重要な役割ばかりです。子どものときから、足のサイズや足の形状に合った靴を選ぶことや、ご自身の履いている靴がどのようにすり減っているのかを定期的に確認しましょう。

理学療法士