「かかとの歪み」が不調の原因に!? ①
ご自身のかかとのカタチを気にしたことはありますか?
今回は、かかとの骨「踵骨(しょうこつ)」と、くるぶし内側にある小さな骨「距骨(きょこつ)」の位置が崩れることで起こる不調についてご紹介します。
身体の不調、原因は「かかと」かも?!
首・肩・腰など痛みや凝りの原因が「かかとの歪み」だという場合があります。
「かかとの歪み」とは、踵骨と距骨の位置が前後左右あらゆる方向に崩れることを指します。体重を支えるためには、足底・距骨・すねの骨・太ももの骨・骨盤・背骨・頭…と骨がバランスよく積み上がることが重要ですが、距骨が歪んでしまうと、上に続く「すねの骨」のバランスも崩れ、本来の位置ではない場所で腰や膝を支え始めます。この積み重ねが全身に影響してしまいます。
なぜ、小さな「距骨」が全身に影響するのか
そもそも、足部を構成する骨は片足28個(両足で56個)、55の関節から成り立ち、全身の骨206個のうち、1/4以上の骨が足部に集まっています。距骨は、一辺が3cmほどと小さいうえに、足部のなかで唯一、筋肉がありません。そのため、ズレたことを認識することが難しく、一度位置がズレると自力では元に戻れないという特徴があります。
距骨のズレで起こる問題とは?
「距骨」が前後左右にズレた場合、どのような影響があるのか、代表的な例を確認してみましょう。
歪みの最大の敵は筋力低下
「かかとの歪み」を起こす最大の原因は、筋力の低下です。足裏の筋肉が弱くなり扁平足になると、足のバネ機能がなくなり、土踏まずが崩れることで距骨の傾きに大きな影響を与えます。運動不足や歩行習慣が減った今だからこそ、ご自身のかかとをじっくり観察してみましょう。
理学療法士