七夕と行事食
6月も今日で終わり、明日からは7月です。7月になると、7月7日には七夕があります。七夕といえば、織姫と彦星の伝説がよく知られていると思いますが、今回はそんな七夕の行事と行事食についてご紹介します。
七夕飾りと短冊の意味
笹の葉に七夕飾りや短冊に願い事を書いて飾ります。その飾りには、それぞれに意味があります。
竹
緑色でまっすぐに伸びる竹は、不思議な力を持つ神聖な植物と考えられています。お祀りした後は川に流して清め、穢れをもっていってもらうという意味があります。
短冊
古代中国の陰陽五行説に基づいた「青・赤・黄・白・黒」の五色が使われ、それぞれ青=木、赤=火、黄=土、白=金、黒=水を表しています。
綱飾り
魚を獲る網を表したもので、豊年豊作大漁の願いが込められています。
折り鶴
長生きを願って長寿のシンボルである鶴をモチーフにしています。
七夕の行事食について
七夕の行事食は「そうめん」というのはご存じでしょうか。
その由来は中国から伝わったもので「策餅(さくべい)」という小麦粉のお菓子を7月7日に食べると無病息災で過ごせるというものからきています。
やがて形を変えてそうめんへ変化し、七夕にそうめんを食べるようになったと考えられています。
7月7日は「そうめんの日」になっていることもそのためです。
また、伝統的な料理として「ちらし寿司」も親しまれています。ちらし寿司にも縁起がよい食べ物が入っています。
えび:長寿の象徴。
ヒゲが長く、腰が曲がっているため。
れんこん:穴が開いていることから見通しのよさの象徴。
豆類:健康でまめに働けることを表す。
ごぼう:土の中で根を張ることから、体の丈夫さの象徴。
いくら:子孫繁栄。子だくさんを連想させる。
当院は、「季節の行事に合わせた食」を提供しており、七夕の日は「七夕ちらし」の予定です。由来や意味を理解すると、同じ料理でも違う視点でより楽しんでいただけると思います。今年の七夕の食事、一度、実践してみてください!
栄養部