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アスリハ通信

骨切り術後のスポーツ復帰

アスリハ通信第28回は理学療法士の秋津です。
当院では膝の痛みを抱えている⽅が膝周囲の骨切り術という手術を行い、再びスポーツ復帰を⽬指す方に向けたリハビリ・トレーニングなども行っています。骨切り術は、O脚やX脚などが原因で膝にかかっている負担を、矯正して膝への負担を減らす手術です。手術をしても、患者さんご自身の軟骨や半月板を維持できるため、競技スポーツをはじめ幅広いスポーツ活動に取り組める良さがあります。今回はこの「⾻切り術」の後のスポーツ復帰について話します。

骨切り術後の復帰までについて

まずは手術の翌日からリハビリを開始し、起立訓練や関節の曲げ伸ばし訓練で膝関節周囲の可動域や筋力を回復させることになります。リハビリの目安やスポーツ復帰の目安は個人差がありますが、骨切り術後のスポーツ復帰率は75.3%という報告があります。
また、スポーツ復帰までの期間は、平均8.7±2.7 ヶ⽉(※1)という報告もあります。早期回復をした場合でも約9ヵ月〜11ヵ月程度の期間が必要です。当院でスポーツ復帰をされた方の競技は、野球・テニス・登⼭・マラソンなど多岐にわたり、手術前と変わらないスポーツ活動を楽しめることを目標にリハビリやトレーニングを行っていきます。

スポーツ復帰のための筋力

「手術後の炎症や腫れが落ち着くこと」「動かせる範囲の関節可動域が改善されること」「筋力が回復すること」この3つが大切ですが、なかでも「太ももの前の筋肉(⼤腿四頭筋)の回復」が重要になります。
スポーツ復帰を⽬標とした場合、体重に対して⼤腿四頭筋の筋⼒量が60%以上になるとジョギングが可能となり、競技スポーツでは体重に対して⼤腿四頭筋の筋⼒量は100%以上必要になります。
この筋力を確認するための方法として「両脚・⽚脚の⽴ち上がりテスト」があります。

運動を再開する場合のテスト

上記の図(※2)を参考に、スポーツ復帰を目標とする場合は、少なくとも20cmの台から、⽚脚で⽴ち上がれるだけの筋⼒が求められます。
さらに、低い台からの⽚脚⽴ち上がり動作は筋⼒だけでなく、膝の可動域やバランスも必要になりますので、⾜の総合的な能⼒を検査できる⽅法になります。

骨切り術後のスポーツ復帰

こんなときはご相談ください!

当院では個別のリハビリを行っています。患者さんのペースに合わせながら目標に向けたトレーニングを行うことが可能です。また、月・水・金曜日の夜にはアスレティックリハビリテーションも実施し、スポーツ競技に復帰するまでサポートしています。骨切り術後のケアなどご不明な点があれば当院までご相談ください。
参考文献
(※1)Ryo Kanto return to sports rate after opening wedge high tibial osteotomy in athletes.
(※2)⼭本利春 下肢筋⼒が簡便に推定可能な⽴ち上がり能⼒の評価
(図)⽴ち上がり能⼒による下肢筋⼒評価からみたリハプログラムのためのガイドライン参照

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