睡眠の質について
睡眠は、私たちの人生の3分の1の時間を占めています。ですが、日本人の約5人に1人が睡眠に関して何らかの悩みを抱えています。睡眠不足の蓄積は、高血圧や糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病の原因にもなりやすく、生活や仕事の質が低下したり、病気にもつながるおそれがあります。
今回は、睡眠についてお伝えします。
眠れない原因は?
なかなか寝付けないときに「眠ろう」と焦るほど、頭は冴えてしまいます。「眠らなければ」と考える前に睡眠前の行動を見直してみましょう。
- 寝る前にスマホやPCの液晶画面を見ていないか
- 寝室の環境が整っているか(照明が明るすぎる、室内温度が適温ではない など)
- 体内時計が乱れていないか
- 刺激物を多く摂取していないか
- 身体や心の疲れが溜まっていないか
上記以外にも眠れない原因はさまざまですが、改善できそうなところから始めてみましょう。
眠りで大切なのは量より「質」
睡眠の必要量は、7時間程度とされています。年齢や日中の活動量、体調などによっても睡眠時間が大きく変わります。そのため、日中に眠くならずに過ごせていれば、睡眠時間にこだわる必要はありません。むしろ、睡眠の「量」でなく、「質」が重要です。睡眠の質を上げるための方法をいくつかご紹介します。
快眠のために必要なこと
- 規則正しい生活を送る(同じ時間に起きるなど)
- 目覚めたら太陽の光を浴び体内時計をリセットする
- 日中は散歩などで適度に身体を動かす
- 食事は就寝3時間前までに済ませる
質の良い睡眠は、免疫力を向上させるといわれています。
快眠は、新型コロナウイルスの対策の免疫力向上においても重要な役割があります。外出自粛などにより、これまでとは違う行動で生活習慣が乱れたと感じている方も、改めて睡眠を見直してみてはいかがでしょうか。
看護部