成長期の膝の痛み、悩んでいませんか?
アスリハ通信、第3回は子どもの足の痛み「成長痛」に関することです。
成長期の膝痛、悩んでいませんか?
痛みが不定期に繰り返し起こったり、運動したあとの膝の痛みについて悩んでいる人はいませんか。その痛み、ひょっとするとオスグッド病 (オスグッド・シュラッター病)と言われる膝の疾患かもしれません。
オスグッド病 (オスグッド・シュラッター病)とは?
オスグッド病 (オスグッド・シュラッター病)とは、概ね10~14歳の成長期のスポーツ少年に多く発症し、膝のお皿の下の骨が徐々に突出して腫れることで痛みを引き起こす疾患です。
陸上競技をはじめ、「ジャンプ」「キック」「ダッシュ」の動作が多いサッカーやバスケットボール、バレーボールなどのスポーツ競技をする成長期の子どもによくみられる症状です。
成長期によくある一過性の疾患として認知されているため、初期の症状であれば、スポーツ活動を短期間のみ一部制限するだけで治癒する場合もあります。
ですが、進行すると一定期間の安静が必要になります。さらに症状が進行すると、手術が必要になる可能性が出てきたり、放置したことで成長期の後も痛みが残ることもあります。
痛みを強くさせないために
オスグッド病 (オスグッド・シュラッター病)の症状を強くさせないためには、大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチやトレーニング後のアイシング(アイスマッサージ)を行うと効果的だと言われています。すぐにできるストレッチとして、片膝をつき、大腿四頭筋を伸ばす方法があります。
また、痛みが強く出ないように「アスファルトなど固い地面での運動を控える」などの工夫も膝への負担を減らすことにつながります。成長痛でお悩みの方は、一度、最寄りの整形外科を受診されてみてはいかがでしょうか。
当院の整形外科外来では、具体的なストレッチ方法や痛み軽減法や対策などをご紹介しています。お困りのことがあればご相談ください。