ナビゲーションシステムとは、コンピュータによる手術支援システムです。
当院では股関節置換術のナビゲーションシステムと膝関節置換術のナビゲーションシステムを導入しています。人工関節の耐久性には正確な骨切りと正確なインプラントの設置が重要です。ナビゲーションシステムを利用することで、手術前のシミュレーションができ、患者さんに適切な人工関節の設置位置や角度などを計測・確認できます。
股関節手術でのナビゲーションシステム
人工股関節置換術の目的は、股関節痛の軽減(解放)と動作制限のない日常生活が送れるように、できる限り人工関節を長期にわたって長持ちさせる必要があります。そのために当院では、ほぼ全例にナビゲーションシステムを用いて手術を行っています。
人工股関節置換術を検討すべき目安
- 股関節の痛みがひどくなっている
- 運動中や運動後に股関節が痛む
- 落としたものを拾いにくい
- 股関節の痛みが原因でよく眠れない
- 階段昇降・椅子に座る・立つ動作が困難になった
入院から退院まで
入院期間は約3〜4週間程度ですが、手術の翌日から歩行訓練を開始します。術後1週程度で歩行器や杖を使用して歩きはじめ、術後3週程度で杖を使わずに歩くことを目標にしています。回復が早い方であれば、2週間程度で退院する場合もあります。
手術後の生活
一般的な日常生活での行動に制限はありません。スポーツは、ゴルフやテニスなど接触が少ないスポーツが可能になります。術後1年で約3回、その後も年に1〜2回ほど定期検診を行います。
膝関節手術でのナビゲーションシステム
人工膝関節置換術で使用するナビゲーションシステムは、大腿骨と脛骨にアンテナを差すとモニターに骨の形が映像化される仕組みです。
軟部組織のバランスも含め、膝全体の状態が明確に把握できるようになっています。そのため、目分量で行っていた処置をミリ単位での把握やインプラントの設置角度を正確に見極められます。また、変形性膝関節症になっている膝関節は、動きにばらつきが出ているため、動かすたびに違った動きかたをする点が難しいといわれています。ナビゲーションシステムを利用することで、膝の異なる動きもデータ処理しながら手術中に確認しながら進めることができます。
人工膝関節置換術を検討すべき目安
- 膝関節の痛みがひどくなっている
- 運動中や運動後に関節が痛み思い通りに動けなくなった
- 膝の痛みが原因でよく眠れない
- 階段昇降・椅子に座る・立つ動作が困難になった
- 過去に膝の前十字靱帯損傷などに外傷を負ったことがある
入院から退院まで
入院期間は約3〜4週間程度ですが、手術の翌日から歩行訓練を開始します。術後1週程度で歩行器や杖を使用して歩きはじめ、術後3週程度で杖を使わずに歩くことを目標にしています。回復が早い方であれば、2週間程度で退院する場合もあります。
手術後の生活
一般的な日常生活での行動に制限はありません。スポーツは、ゴルフや卓球、テニス、ハイキングなど膝に強い衝撃が加わらない活動は再開できますが、サッカーやバレー、バスケットボールのような激しいプレーは控えていただきます。人工膝関節手術のあとのいくらかの期間は、リハビリ中などに痛みを感じることもありますが、その後は、膝の痛みが消えて歩きやすくなりため、行動範囲も広がります。膝の痛みでお悩みのことがあれば、当院まで一度お声がけください。
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