当院でも自家培養軟骨細胞移植術「ジャック」が保険適用で対応可能です。
2013年4月に保険適応となった「自家培養軟骨によるひざ軟骨治療」が当院においても2022年5月より可能となりました。軟骨は「骨」という字が入っていますが、90%以上が水分でできています。
また、血流がとても乏しく傷を治すための細胞が少ないため、スポーツやケガ・病気・加齢などが原因で大きく損傷してしまうと、骨や筋のように自然に再生することができず、 症状が進行してしまうという特徴があります。
自家培養軟骨移植術とは?
自家培養軟骨細胞移植術「ジャック®」は、患者さんご自身の軟骨から取り出した細胞を培養して作る治療法です。
患者さんご自身の細胞を使うため、拒絶反応が少ない治療法と言われています。一方で、この治療を行っても効果が得られない場合は適宜、靭帯再建術や骨切り術(下肢アライメント矯正)などを行う必要があります。
自家培養軟骨移植術治療にあたって
- ケガなどのきっかけで軟骨を損傷した(外傷性軟骨損傷)状態のなかで4cm2以上の軟骨損傷が対象です
- 現在のところ、変形性膝関節症の患者さんは対象として認められておりません
- 治療は高額療養費制度の対象となります
治療の流れについて
- まずは整形外科外来を受診していただき、問診・検査を行います
- その後、自家培養軟骨移植の適応・同意の確認後、手術前検査へと進みます
- 手術は2度行い、1度目の手術で軟骨の採取を行います
- 培養期間(4週間)後に2度目の手術を行い、培養された軟骨を損傷部位に移植します
- 積極的なリハビリは術後4週から開始し、約1年後〜2年後に定着します
手術後の生活
術後約3-4週から部分的に体重をかけていき、約6週間で制限なく全体重をかける歩行が可能となります。術後早期から過度に負荷をかけると移植軟骨が損傷が生じる可能性があり、ジョギングは8-9カ月頃から、ダッシュ・ジャンプは10カ月以降、本格的なスポーツ復帰は1年〜1年半以降の再開を目安にしています。
お問い合わせ先
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