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スタッフコラム

子どもへのスキンシップについて

子どもの発育にはスキンシップやハンドマッサージ、ベビーマッサージなど、愛情表現のひとつとして大切だと言われています。今回は、なぜスキンシップが良いと言われているのか、どのような効果があるのかなどをご紹介します。

スキンシップから期待できる効果

子どもにスキンシップを図ると、「オキシトシン」が分泌されます。オキシトシンとは、脳から分泌される脳内物質です。オキシトシンが分泌されると、幸せな気分を高める「セロトニン」の分泌も促すことから、別名「絆ホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれています。

子どもとスキンシップを図ることで、子どもは不安な気持ちが減り情緒を安定させる効果やストレスを軽減させる効果が現れます。スキンシップには、信頼や愛情を深める作用に繋がっています。さらに、スキンシップを図った親にも「オキシトシン」が分泌されるため、子どもと同じように親もリラックス効果を得られることになります。

オキシトシンの分泌を促進するには…

子どもをギューっと抱きしめたり、抱っこしたり、子どもと見つめ合うだけでもオキシトシンは分泌されると言われています。さらには、ペットをなでることもオキシトシンの分泌には有効だそうです。ペットを飼っていない人でも、公園や動物園などで、動物に触れ合ったり見つめるだけでも効果が得られます。医療現場や施設にいるセラピー犬などの動物がこの効果と似ています。

一方で、別名「闘うホルモン」と呼ばれるノルアドレナリンが分泌されると、「怒りや感情をコントロールできない」という状態になります。原因はひとつではありませんが、脳の「前頭前皮質」の働きが不十分だと怒りなどの感情のコントロールがしにくくなると言われています。前頭前皮質を育てる働きには、愛情や信頼感を形成する「愛情ホルモン」「幸せホルモン」のオキシトシンが重要になるのです。

普段の何気ないスキンシップですが、子どものころに受ける「愛着の絆」を形成することが、成長段階では大きな影響を与えます。今日から少しでも「オキシトシン」を意識したスキンシップを図ってみてはいかがでしょうか。

理学療法士