口腔体操
今回は、食べる・話す・飲み込む力を保つ「口腔体操」をご紹介します。
口腔体操とは、口や舌・頬・喉の筋肉を動かして、食べる準備を整える体操をいいます。飲み込み力が弱くなると、むせてしまうことや食べこぼしが起こりやすくなります。口腔体操を行うことで、予防が期待できます。食事の前に実践してみませんか。
実践!口腔体操
1、ゆっくりと深呼吸
まず、口から息をゆっくりと吐き出してから鼻から吸い込みます。吐くときはお腹がへこみ、吸うときはお腹が膨らむように3回繰り返します。
2、肩の運動
ぎゅっと肩をすくめるように上げて、ストンと力を抜いて息を吐きながら肩を下へおろします。
この動作を3回繰り返します。
3、首をゆっくりと大きく回す
首をゆっくりと大きく時計回りに2回、反時計回りに2回、リラックスしながら回します。
4、大きく口を開いて「あ・い・う・え・お」

ゆっくりと「あ・い・う・え・お」と発声し、2回繰り返します。
5、舌の運動
大きく口を開いて、舌を出したり、戻したり、左右の口角まで交互に動かします。最後に口唇に沿ってぐるりと回します。この動作を5回繰り返します。
6、頬の運動
頬をふくらませたあとにすぼめる動作を5回繰り返します。
6、口の運動
大きく口を開いてゆっくりと「いー」「うー」と発音し、口を開いて閉じる動作を5回繰り返します。
むせないために!食事の前に体操を
食事が喉で詰まってしまう、食事中にむせることが増えた場合などには口腔体操をおすすめしています。唾液も出やすくなり、口の中を清潔に保つ効果もあります。また、口臭の予防や乾燥の防止にもなります!無理のない範囲で少しずつ続けて、元気なお口でおいしく安全に食事を楽しみましょう!
言語聴覚士