子どもの弱視って?
弱視とは?
弱視とは、メガネやコンタクトレンズなどの視力矯正器具を使用しても、視力が十分に上がらない状態のことを言います。
視力が0.1以下であってもメガネやコンタクトレンズをして1.0以上の最大矯正視力があれば「弱視」ではありません。今回は「子どもの弱視」についてご紹介します。
子どもの視力、どれぐらい見えてる?
生後まもない赤ちゃんは、まだはっきりと見えておらず、生後1~2カ月頃から、ものの形や色がわかり、4カ月頃から動くものを眼で追えるようになります。
1~2歳の頃は、まだ視力の発達途中なので「細かい色の識別」や「判別」が難しいです。ですが、4~5歳頃までに視力1.0程度を持つようになり、7歳頃までには、立体的にものを見る力も含めて「見る能力」が完成します。
弱視の種類・原因
「子どもの弱視」には、大きく2つの種類があります。
- 「未熟児網膜症、先天奇形」など、障害や疾病によるもの
- 「遠視・乱視・斜視・片眼帯」などの原因から視力の発達時期に十分視力が発達しないもの
…これを、社会的弱視といいます。
…これを、医学的弱視といいます。
幼少期に何らかの原因で、網膜にピントのあった像が映されないと、視力の発達が途中で止まってしまったり、遅れることがあります。遠視や乱視があっても、どちらか片方の目が見えている場合は、子どもの弱視を見つけられない場合もあります。
3歳児健診で視力検査を
3歳児健診では、多くはご家庭で視力チェックが行われています。
健診で再検査を指摘された場合やお子さんの見えかたに不安がある場合などは、一度、眼科で精密検査を受けることをすすめています。
また、何か気になることがあれば乳幼児健診などで早めに相談してみることもおすすめです。当院でも乳幼児健診を実施していますので、お困りのことがありましたら、小児科医や看護師にご相談ください。
看護部