老化は感情からはじまる!?
老化と聞いて連想することは…
「老化」と聞いて、はじめに思い浮かぶのは「筋力低下」や「歩行能力の低下」「体力の低下」といった身体的な変化を答える人も多いかと思います。
患者さんとリハビリをしているときにも「昔は登山もできるほどだったのに・・・今は少し歩くのもやっと、ね。」などの話をお聞きする場面がよくあります。ですが、実は「老化」は感情からはじまるのです。
「老化」はこんな感情の変化が起きている?!
以前よりも感情のコントロールや気持ちの切り替えが減退したと感じることはありませんか?
- いつもイライラする
- やる気が起きない
- 一度落ち込むと長く切り替えができない
- 新しい場所に行くのが億劫でいつも同じ場所ばかり出かける
上記のような感情の変化がみられると、「感情の老化」がはじまっているかもしれません。
感情の変化はなぜ起こる?
なぜそのような変化が起きるのか、それは「脳の前頭葉機能」が影響しているからです。
前頭葉は個人差もありますが40〜50代頃から萎縮していきます。前頭葉は感情のコントロールや自発性、意欲などを司っており、ここが老化すると上記のような感情の変化がみられます。また、このような変化を放置していると認知症のリスクが高まると言われています。
どうする?感情の老化に気づいたら・・・
「感情の老化」を食い止めるためには積極的な感情の促進が重要になります。
- 新しい経験をする
- 新しいチャレンジをする
- 趣味を取り入れる
- 行ったことない場所に行く
など、少し意識して生活するだけで「脳の前頭葉機能」を稼働させて若さを保つことができます。いくつになっても、新しいことへのチャレンジを忘れずに、生活できるよう取り組んでいきましょう!
リハビリテーション部 作業療法士