懐かしいおもちゃで呼吸訓練
「吹き戻し」というおもちゃをご存じでしょうか?
「ピロピロ」や「巻き笛」などの名前で呼ばれ、口にくわえて勢いよく息を吹き込むと、ピーッと音がする、吹くのをやめるとクルクルと戻ってくる笛のおもちゃです。昔は駄菓子屋や縁日などで販売されていることが多かったかと思います。
その子ども向けおもちゃだった「吹き戻し」が、近年はリハビリテーションの現場で注目されています。特に、医療用に改良した「吹き戻し」が開発されると、TV番組やインターネットでも紹介されて話題になりました。
吹き戻しがリハビリに役立つ!?
医療用に改良した「吹き戻し」は、病気や加齢に伴い飲み込みにくい・息が続かずに長く話せない・声が小さくなった方々の症状を改善する目的としての使用が推奨されています。当院では、おもちゃの「吹き戻し」を使って、飲み込みの訓練や呼吸・発声の訓練時に使用するほか、自主トレーニングの道具としても取り入れています。
継続しやすいリハビリとあって、患者さん自身も「症状が改善した」と効果を実感されているようです。懐かしいおもちゃ「吹き戻し」を使った健康維持・改善法として、一度試してみてはいかがでしょうか?
言語聴覚士