【動画解説】シーバー病予防のストレッチ
今月の動画解説は「シーバー病予防のストレッチ」についてです。
成長期の子どもに多い「かかと」の痛み
シーバー病(踵骨骨端症)は、「かかとの骨」に生じる骨端症で、学童期によくみられます。特に10歳前後の男子でサッカーや野球、バスケットボールなどのスポーツをしているお子さんに多く見られます。成長過程において「かかとの骨」は脆弱で、ジャンプやランニングなどの動作で「かかとの骨」が圧迫されたり、アキレス腱・足底腱膜などが引っ張られることで発症します。今回は、シーバー病を予防するための効果的なストレッチを2つご紹介いたします。
予防ストレッチ
ふくらはぎのストレッチ
骨盤が壁と水平になるような姿勢を意識して、壁に両手をつけた状態から片脚を後ろに引いて、ふくらはぎを伸ばします。
かかとをグーっと床に押し付けるように意識しながら30秒キープしましょう。
硬まった足裏の筋肉をほぐすストレッチ
ゴルフボールを足の裏に置いて、ゴロゴロと踏み転がしてください。やや痛いと感じる箇所を中心に約2分ほぐしていきましょう。
※手すりを持って行うなど足元に注意してください
※痛みが強く出るときは中止しましょう
痛みが続くときは我慢せず受診を!
成長期に起こりやすい「シーバー病」は、成長期を過ぎるなど最終的に痛みが消える場合が多く、予後良好な疾患です。ただし、スポーツをしているときなどに過度な負担がかかり、痛みが消えにくい・回復が遅延する可能性があります。違和感や痛みが続くようであれば、早めに医療機関を受診することもひとつの方法です。スポーツを痛みなく、ベストパフォーマンスが出せるように、スポーツ整形外科を受診をすすめています。当院の整形外科外来でもお困りのことがあればご相談いただけますのでご利用ください。