足浴(そくよく)の効果
気温差が激しい日々が続いています。気温や気圧の変動により「眠れない夜」を過ごしていることはありませんか?
看護師の仕事のひとつに、「不眠時の看護」があります。不眠の原因をアセスメント(情報を整理・分析し状況を判断)して、次の看護につなげています。今回は、ご自宅でも取り入れやすい「足浴」をご紹介します。
患者さんから「寝付けないときはどうすればいいの?」と聞かれると、一番に思い浮かぶ「足浴」。足浴の効果は、全身の血行が良くなり、副交感神経に働くことでリラクゼーション効果や睡眠促進効果が得られます。
用意するもの
- 大きめの洗面器 (バケツでもOK)
- お湯(40℃前後) ※温度は各自で調整
- タオル(濡れた足をふき取れるもの)
- ※お持ちであれば「温泉のもと」や「アロマオイル」を数滴
足浴の手順
- 足をくるぶしより上まで、ゆっくりとお湯に浸けましょう
- 15分ほどお湯に浸ります
- 片足ずつタオルで水分を拭き取りましょう
※膝下が冷える場合は、バスタオルや膝掛けを用意しましょう
※お湯が熱いと感じたときは調整しましょう
おすすめは就寝時間の30分前
寝られない…。と悩む前に、足浴を行うことも不眠対策のひとつです。また、お湯や大きめの洗面器を用意できないときは、蒸しタオルでも同様の効果が得られます。
蒸しタオルで行う場合は、フェイスタオルを水で濡らしてから、ラップまたはナイロン袋に入れて、電子レンジで500W 約1分30秒~2分程度温めてください。温めたタオルをひろげて、両足をくるむようにします。その状態で10分~15分程度保温します。(※やけどに注意して温度調整しましょう)
冷えやすい足先は、お湯で温めると心地良いものです。服を着たままでも行えるので、眠れないときには、お試しください。
看護部