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プチ疑問を解決💡 なぜ必要?手術前のネイルオフ

手術を行う前に、いくつか注意事項などを説明する際に、「ネイルオフ(ネイルを除去すること」をお伝えしています。
マニキュア・ジェルネイル・付けづめ・ネイルシールなど、爪のオシャレ(ネイル)を楽しまれている方は多く、「手術する理由と指は関係ないのに?!」と疑問に思われるかもしれません。今回は、ネイルと手術の関係についてご紹介します。

マニキュアやお化粧には「鉄」が含まれていることが多い

ネイルやお化粧(マスカラ・アイシャドウ・アイライン・眉毛アートなど)には、鉄粉やチタン・クロム等の金属が含まれているものが多数あり、除去しないまま手術前・手術後のMRI検査を受けてしまうと、発熱して火傷する可能性があります。そのため、MRI検査の前にお化粧を落とすだけではなく「ネイルオフ」にもご協力いただくことになります。

爪には手術中、とっても重要な役割がある

ほかにも、「手術をする」ことは、患者さんの体内に傷をつけるため、体調の変動が起こりやすくなります。変動をすぐに察知できるように、指先には血液中の酸素濃度を測定するモニターを装着します。医療ドラマなどで耳にする「SpO2」や「サチュレーション」です。
この酸素濃度を測定するモニターは、爪の動脈をセンサーで透かして測定します。そのため、本来の爪の表面に何かしらの加工(コーティングや装飾など)があると、正常な数値が測定できない危険性が起こります。誤作動が起こらないようにするためには、本来の爪の状態で計測する必要があります。そのために、「ネイルオフ」にご協力いただくことになります。

両手両足すべて。である理由は?


お気に入りのネイルを除去すことに抵抗がある方から、「手の指、1本だけネイルを落とせばいいのでは?」と尋ねられることもありますが、手術中に体調が変化した場合は、足の指先にモニターを装着することもあります。万が一に備えるためには「手の指1本だけ落とせばいい」ということができません。そのため、両手両足すべてをオフにしていただくよう伝えています。

お金や時間をかけて施したネイルを「落とす」ことや「お化粧もできない」ことで、気分が滅入ってしまうかもしれませんが、手術を万全に行うための努力に欠かせない行為ですので、手術前・MRI検査前にはネイルオフにご理解くださいますようお願いいたします。