足の筋力を調べよう〜立ち上がりテスト〜
簡単に足の筋力を調べる方法
ロコモティブ・シンドロームやフレイルといった言葉を耳にしたことがあるかと思います。これらは、主に足の筋力が弱くなることで日常生活に支障をきたし、さらに寝たきりなどの原因になりやすいと報告されています。自宅で過ごすことが多くなった今は、以前よりも足の筋力が低下している可能性があります。今回は、ご自身の足の筋力を簡単に調べる方法についてご紹介します。
立ち上がりテスト
このテストは、両脚もしくは片脚で立ち上がることができる台の高さから、足の筋力、特に膝を伸ばす筋力を推定する方法です。
手を胸の前で組み、反動をつけずに立ち上がり動作を行うものです。
台の高さは40cmから10cmまで行い、低くなるほど難易度が高くなります。立ち上がることができた「台の高さ」と体重当たりの「膝を伸ばす筋力(WBI)」の関係は以下の通りです。
平地歩行では約30%、階段昇降では約40%、床からの立ち上がりでは約46%のWBIが必要とされています。つまり、40cmの高さから両脚で立ち上がることができなければ平地歩行にも支障をきたす可能性があります。(※1)
年齢・性別ごとの立ち上がりテストの目安
(※2)
立ち上がりテストは、足の筋力を知ることができる簡単な方法ですので、ぜひ一度試してみてください。
こんなときは要注意
- 体重がかかった状態での運動が禁止されている方
- 人工関節の手術を受けられた方
上記の方は、かかりつけの整形外科にご相談のうえ、実施してください。
リハビリテーション部
- 出典 村永信吾. 立ち上がり動作を用いた下肢筋力評価とその臨床応用.2001;昭和医会誌:362-367.
- 出典 http://www.yspc-ysmc.jp/ysmc/column/health-fitness/locomo-1.html