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多血小版血漿(PFC-FD)療法
当院では、血小板の働きを活用するPRP治療を応用した乾燥凍結PRP(PFC-FD)療法※を行っています。
治療についてのお問い合わせや不明点などは整形外科の医師までお尋ねください。
※血小板由来因子濃縮物-フリーズドライ化
当院では8月から新しくアップグレードされたPFC-FD2.0を導入しました。 PFC-FD2.0は自己治癒力を高める成長因子が従来品よりも多く含まれています。選択肢のひとつとしてご検討いただけます。
多血小版血漿(PFC-FD)療法とは
多血小版血漿(PFC-FD)療法は、ご自身の血液に含まれる血小板を用いた治療法です。切り傷が治るにつれてカサブタができ、徐々に治癒していきます。その傷が治癒する過程で活発になる血液のなかにある「血小板」から分泌される「成長因子」を利用した治療がPFC-FDです。手術・服薬・投薬などとは異なる保険適用外の治療法です。
期待できる効果
- 抗炎症作用:血小板には炎症を抑える働きなどを持つ成長因子が含まれています
- 修復促進作用:血小板には自己修復に必要な細胞増殖を促進する成長因子が含まれています
- 変形の進行予防:血小板に含まれる因子に関節軟骨破壊を誘発するサイトカインを軽減される作用があります
PFC-FD療法とPRP療法の違い
PFC-FD2.0 | PFC-FD | PRP | |
---|---|---|---|
成長因子の総量 | PFC-FDのさらに数倍 | PRPの約2倍 | PFC-FDの約半分 |
注射後の痛み | 比較的少ない | 比較的少ない | 多い |
投与日 | 採血日から約3週間後以降 | 採血日から約3週間後以降 | 採血当日 |
保存期間 | 約1年 | 約半年 | 当日のみ |
使用期間は期間内であれば、ご希望に応じて2箇所まで注入可能です。
例)両膝に1 本ずつ使用、保存期間内に再度同じ箇所に追加 など
金額について ※初回の診療費込み
- PFC-FD
- 2本 150,000円 (税込)
- PFC-FD2.0
- 2本 180,000円 (税込)
- 血液加工に伴い感染症検査が必要です
- 感染症検査にて陽性だった場合も検査費 10,000円 (税別)の負担となります
治療の流れ
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問診・診察
まずは来院いただき、問診と簡単な診察を行います。
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採血
治療する1部位につき約50mlの採血を行います。
感染症検査(HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV-1)を行います。
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血液をPRP-FDへ加工
専門の加工業者にてPRP-FDを抽出します。
PFC-FDを抽出には3週間ほどかかります。
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加工したPFC-FDを患部に注射
ご希望に応じて2箇所まで注入できます。
加工したPFC-FDは半年間保存が可能です。
治療の注意点
- 重度の関節が変形した状態や重度の肥満傾向・関節リウマチなどの膠原病をお持ちの場合は効果が落ちる傾向があります
- 効果の持続期間は個人差があります
- 治療の効果がない場合でもご自身の血液を使用するため過度な副作用のリスクが低いです
- 現時点でPRP療法とPFC-FD療法の明確な治療効果差は確約できていません
対象
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- 変形性関節症による膝の痛みでお悩みの方
- 関節にヒアルロン酸の注射を受けているが、痛みがなかなか良くならない方
- 関節炎と診断されて、さまざまな治療法を試している方
- 階段の上り下りで、膝に負担がかかる方
- 人工関節の手術を勧められているが、手術以外の方法を試したい方
- 膝に違和感があるけれど、同じ治療法を続けても効果が得られない方
- スポーツで関節・筋肉・腱を痛めた方
- 手術に抵抗感がある方
PFC-FD療法において一定数以上の実績表彰を受けました
よくある質問
治療に年齢制限はありますか?
特に制限はありません。手術を行わない治療ですので、高齢の方でも受けることができます。ただし、感染症検査(HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV-1)を行う必要がありますので、感染症で陰性となった方のみが対象となります。
どんな痛みを治療できますか?
膝や腰などの関節の痛み、アキレス腱など筋肉や腱の症状に適用となることもあります。まずは現在の症状を医師にご相談ください。
副作用はありますか?
患者さんご自身の血小板から抽出した成分を注入するため、重い副作用は少ない傾向です。ただし、注射をした直後の一般的な痛みや赤みなどが起こる場合はあります。
お問い合わせ先
ご不明点がございましたら、
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Tel. 0798-33-0601
電話受付時間/9:00~17:00