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毒針毛が数十万本?! 毛虫被害に要注意

日差しが心地よい春に、毛虫皮膚炎で病院を受診される方が急増します。
なかでも、チャドクガの幼虫によるものが多く、チャドクガは毒を持った毛(毒針毛)に触れるとかゆみを伴う皮膚炎を起こします。今回はその対処法や応急処置などをご紹介します。

毛虫(チャドクガの幼虫)の毒針毛に注意

チャドクガの幼虫は、毒針毛と呼ばれる約数十万本の細かい毛でおおわれています。主にツバキやサザンカなどの樹木に生息しているため、学校や公園の樹木付近で遊ぶ子どもが被害に遭いやすいと言われています。
毛虫皮膚炎で病院を受診

毒針毛に触れてしまったときには…

毒針毛に触れてしまったときの症状は、皮膚に触れた部分に「ピリピリした違和感」があり、数時間後には赤い発疹とかゆみが現れます。
かゆみのある部分をかくと、広範囲に発疹やかゆみが広がるため、十分な注意が必要です。強いかゆみがあるときは、水道水などで冷やしましょう。
また、着ていた服に毒針毛が付着していることも考えられるので、ガムテープなどの粘着力のあるものでそっと押さえて、熱いお湯(50度以上)につけ置きしてから、ほかの洗濯物と区別して洗濯しましょう。
毛虫皮膚炎で病院を受診

かゆみや炎症がひどい場合は受診を

知らないうちに毒針毛が付いていた箇所をかいてしまい、水ぶくれや広範囲の炎症になる場合があります。その場合には病院を受診し、炎症を抑えるステロイド外用薬やかゆみに対する抗ヒスタミン薬を処方して炎症を鎮めることも大切です。当院の皮膚科でも「毛虫皮膚炎」の診療を行っています。

産卵時期は特に注意!

5~6月と8~9月は、毛虫(チャドクガの幼虫)の産卵時期にあたります。毛虫(チャドクガの幼虫)に近寄ると毒針毛を発射する場合があるため、長袖長ズボンなど肌の露出を控え、樹木付近にはなるべく近寄らないようにしましょう。

看護部

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