フィルムレス?!今と昔のレントゲン撮影について
病院でレントゲン撮影をすることになったときに「レントゲンフィルム」を見たことはありますか?現在35歳の私が診療放射線技師になったばかりの頃は、まだレントゲンフィルムがありました。ですが、最近はほとんど見かけなくなり、レントゲンフィルムから電子データに置き換わり、診察室でもモニターやディスプレイで出力することが増えています。
それらのシステムはPACS(Picture Archiving and Communication System)、パックスと呼ばれています。
便利になった画像検査
従来のレントゲンフィルムは、患者さんごとに専用封筒に入れて保管することが一般的でしたが、現在は病院内のネットワークを通じて、あらゆる場所でレントゲン画像を確認することが可能になっています。そしてそのシステム、PACS(パックス)には以下のような利便性があります。
- 膨大な画像データを管理できる
- 業務の効率化
- 過去画像の比較が簡単
- 画像データとの共有が可能
- 電子カルテに紐づけて画像を確認できる
医療の現場にもデジタル技術の進歩からデジタル化が加速しています。検査時間などの短縮化や患者さんにとって負担の少ない検査方法なども増えてきました。まだまだ病院での検査に抵抗がある人も多いかと思いますが、少しずつ進化していますので、痛みや違和感が気になるときは、ぜひ病院で検査を受けていただければと思います!
放射線管理部 診療放射線技師