お家でチェック⑥「体幹、強いですか?」
今年度は「お家でチェックできる内容」を毎月のコラムでご紹介していきます。第6回は「体幹」についてです。
体幹を鍛えるメリット
スポーツ中継などで「〇〇選手は体幹が強い」という解説を耳にする機会が増えてきました。スポーツをするうえで、「体幹」を鍛えることが重要だと言われ、体幹の強さは体の中心軸を保持できる、体幹が安定することで手や足の動きもスムーズになるからです。さらに体幹筋は腰痛の予防にも重要で、体幹筋の強化は慢性腰痛に対して最も効果のある治療法と報告されています(※1)。
体幹筋とは
体幹とは頭と手足を除いた胴体のことをいいます。体の中心であるお腹回りのみだと思われがちですが、胸や背中、肩回り、お尻などもすべて体幹です。体幹に属する筋肉を総称したものを体幹筋と呼びます。体幹筋は腰の骨に直接付くもの(インナーマッスル)と、体幹の周りを覆うものとに分けられます。この両方の体幹筋が相互作用することで、体幹が安定するとされています(※2)。
体幹筋をチェックしよう
今回は「プランク運動」をご紹介します。
両肘とつま先で身体全体を支え、頭からかかとまで一直線になるように体勢をキープします。
体勢が崩れたり腰が反る・浮く場合は、体幹筋が弱くなっている可能性があります。
プランク運動ができたら
一般的なプランク運動の体勢がキープできる場合は、片方の腕を挙げる、または挙げた腕と反対側の足を挙げる体勢を行ってみましょう。
この体勢をキープできれば、体幹筋が「かなり強い」と判断できます。体幹筋の強さは垂直跳びや俊敏性、スプリント能力に関係すると報告されています(※3)。
今回ご紹介した方法は、体幹トレーニングとして用いることができますので、参考にしてください。
参考URL・引用文献
- 1)Qaseem A, et al: Clinical Guideline Committee of American College of Physicians. Ann inermMed.2017.
- 2)Stanton T, et al: The effect of abdominal stabilization contraction on posteroanterior spinal stiffness. Spine. 2008.
- 3)Nesser TW, et al: The relationship between core stability and performance in division Ⅰ football players. J Strength Cond Res.2008.