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アスリハ通信

運動を始めるにあたっての筋力の目安

ご自身の体重や筋力に見合った運動をお届けした回に続き、今回は運動を始める際の足の筋力についてご紹介します。

Weight Bearing Index(WBI)について

これは体重に対する膝を伸ばす筋力(太ももの前側)の値です。ほとんどの運動は足に体重がかかった状態で行われます。したがって、自分の体重を支えられることが前提です。膝を伸ばす筋力は専用の機器を用いて計測しますが、その値をご自身の体重で割った値がWBIです。

立ち上がりテスト

立ち上がりテスト

このテストは決められた高さの台から両脚および片脚で立ち上がり動作を行うテストです。より低い台から片脚で立ち上がることができれば、膝を伸ばす筋力が高いことになります。

立ち上がりテストとWBI、運動レベルとの関係

立ち上がりテストとWBI立ち上がりテストの結果から、WBIを推定することが可能です。
さらに、立ち上がりテストとWBIの関係から、許容される運動レベルが分かります。片脚で40cmの台から立ち上がることができればWBIは0.6で、ジョギングに対応できる筋力を有していると判断されます。一方、両脚で40cmの台から立ち上がることができなければ、歩くことにも支障があると判断されます。

関節を保護するためには筋力が重要

立ち上がりテストの結果には筋力以外の要素も関係します。「立ち上がることができない=足の筋力が低い」というわけではありません。
ですが、ジョギングをするだけでも膝には体重の4~5倍の負荷がかかると言われており、関節を保護するためにも筋力を低下させないように努めましょう。
当院では、適切な筋力トレーニングや運動指導を専門に行う整形外科があります。また、運動を始めたことで関節に痛みや違和感がある場合などのお困りごとにも対応しています。ぜひご相談ください。

参考・引用先: 山本利春、村永信吾.下肢筋力が簡便に推定可能な立ち上がり能力の評価. Sportsmedicine.2002;41:38-40.

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