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脳神経外科

プロラクチンと月経不順について

月経不順(生理不順)の原因として「過労」「ストレス」によるホルモンバランスの乱れがあり、婦人科を受診することが一般的ですが、子宮や卵巣など婦人科系疾患以外の原因として挙げられる「脳下垂体」が原因だった場合は、脳神経外科での治療することになります。今回は、その事例についてご紹介します。

脳神経外科と女性ホルモンの関係性とは?

脳下垂体
「脳下垂体」とは脳にある小さな器官で数種類のホルモンが作られており、女性ホルモンをコントロールしています。そのなかにある「プロラクチン」というホルモンが過剰になると、女性ホルモンのバランスが乱れてしまい、月経不順(生理不順)などの生理トラブルが起こりやすくなってしまいます。

プロラクチンが高い場合は?

血液検査などで「プロラクチン値が高い」と言われたことがある方は不安に感じるかもしれませんが、プロラクチンは、服用中の薬の影響や、甲状腺の病気の影響などでも上昇するため、月経不順(生理不順)だけが原因となっているわけではありません。
一方で、「下垂体腺腫」という病気だった場合、プロラクチンの数値が過剰に高くなる傾向があります。そのため、数値によっては、下垂体の腫瘍の有無を検査する場合があります。この場合は、脳のMRI検査を行うことで「下垂体腺腫」の有無を確認することになります。

まずは受診、という選択を。

多くの女性が生理トラブルに関する悩みを抱えていると言われており、不調を軽減する方法にも個人差があります。下垂体の腫瘍の有無を脳神経外科などで検査することも選択肢のひとつかもしれません。当院の脳神経外科でも検査可能ですので、お気軽にお申し付けください。

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