【動画解説】膝機能をセルフチェック!
アスリハ通信、第19回は理学療法士の島本が担当します。今回は「半月板」です!
半月板は、半月板はすねの骨(脛骨)の表面を覆う軟骨組織で三日月状をしています。膝関節を安定させる役割や膝にかかる衝撃をクッションのように吸収して分散させる役割があります。
「半月板損傷」と言われるケガは、膝に強い衝撃が起こったときや膝関節が(衝突などによって)異常な状態でねじれた場合などに起こります。また、半月板を損傷したあと、痛みや腫れがあっても「まったく歩けない状態」にならない場合もあり、ジュニアアスリートの場合は放置しやすいケガのひとつとも言われています。
その膝、どう曲がっている?
まずは簡単に膝の曲がり具合をチェックできる方法をご紹介します。
曲げた時につま先がどの方向を向いているか確認してみてください。
チェック方法のおさらい
まずは、セルフチェックをするときの姿勢についてです。
椅子ではなく床に座って足を伸ばましょう。
両腕で上半身を支えると姿勢が安定します。
次にご自身の目線から見て、
膝を曲げたときにつま先がどのように見えているのかを確認しましょう。
太ももから膝、膝からつま先まで「まっすぐ」に見えた場合は膝が正常に動いています。
つま先が膝よりも外側を向いている場合は、正常に動いていない可能性があります。
こんなときは…
ご自身の膝を見ていたら、「何となく腫れている」「うまく曲げ伸ばしができない」など違和感があるときは、ケガをしている可能性があります。その場合は迷わず整形外科を受診しましょう。
意外と知らない、膝が曲がる仕組み
膝を曲げる動作は、膝単体が行っているのではなく、すねの骨(脛骨)をねじって回すことで膝が連動して曲がっています。膝だけが動いているように見えますが、その周囲の筋肉や骨が「膝を誘導させる」ことで起きています。膝を曲げようと、膝周辺の筋肉や骨が膝をうまく誘導できなかった場合は、膝に過度な負担がかかってしまいます。その負担が蓄積すると、膝にかかる衝撃を吸収している「半月板」への負担が大きくなり「痛める・腫れる」というケガにつながってしまいます。
膝周辺のトレーニングとは…
膝をきちんと誘導させるためにも、柔軟性と筋力トレーニングが大切になります。以前にご紹介したハムストリングスのトレーニングやバランストレーニングなどを、ぜひ活用ください。
スポーツ中のケガなどでお困りのことがあれば、当院の整形外科までご相談ください。また、ケガのあとのリハビリやアスリート向けのリハビリなどにお困りの方は、当院のリハビリテーション科までお問い合わせください。