腰椎分離症 〜青少年の腰痛〜
アスリハ通信、第11回は理学療法士の高田が担当します。
今回は、青少年のスポーツ選手に多発する「腰椎分離症」についてご紹介します。
スポーツをする発育期のお子さんから「腰が痛い」と聞いても「ただの腰痛だろう」と見過ごしていませんか?軽い腰痛だと思っていた痛みは、「腰椎分離症」というケガかもしれません。
発育期に多発!! 腰椎分離症とは?
「腰椎分離症」とは、腰椎という腰の背骨を疲労骨折してしまう病気です。
中学生ぐらいのスポーツ選手に発症しやすく、前屈をする動作や後ろに身体を反った動き、腰をひねる動作、ジャンプや着地などを繰り返す、野球やサッカー、バレーボールなどのスポーツの過度な練習が原因となるケースが多いです。
どんな症状?
「腰が痛い」と感じる回数が増え、お尻や太ももの外側が鈍くてだるい痛みを頻繁に感じて気がつく方が多いようです。腰を後ろに反らすと痛みをより強く感じますが、日常生活をするうえで安静にしていると痛みが出ないことも多く、発症に気付かないことも少なくありません。
「腰椎分離症」がひどくなると、「腰椎すべり症」に悪化した場合は、長時間立ち続けたときや運動後に慢性的な腰痛や下肢のしびれなどを感じるようになります。
腰椎分離症と診断されたら?
まずはスポーツ活動を中止し、保存療法を行います。
手や足の骨折時にギプス固定を行うように、骨が癒合するまでコルセットを装着して痛みが出ている腰椎に負担がかからないように安静を保ちます。さらに、リハビリを同時期に行うことで下肢の柔軟性の改善や腹筋、背筋の筋力低下を防ぎ治癒を目指します。コルセットを外した後も体幹の柔軟性やスポーツ動作時の腰への負担を修正し、再発予防を行う必要があります。
腰椎分離症の予防に効果的なストレッチ
「腰椎分離症」になりやすい患者さんの特徴として股関節の柔軟性が乏しいことが多いです。特にハムストリングスという太ももの後ろの筋肉が硬い場合が多く、この筋肉の柔軟性を改善することで予防につながります。
立ったままできるストレッチ
※痛みが強い場合は中止しましょう。無理のない範囲で行ってください
座ってできるストレッチ
※痛みが強い場合は中止しましょう。無理のない範囲で行ってください
ハムストリングスのストレッチを続けよう!
以前のアスリハ動画コラムでもハムストリングスのストレッチを紹介していますので、参考にしてみてください。
当院の整形外科外来では、具体的なストレッチ方法や痛みの軽減方法や対策などをご紹介しています。お困りのことがあればご相談ください。