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アスリハ通信

肉離れについて

「アスリハ通信」を開始します!

第1回は理学療法士の島本が「肉離れ」についてご紹介します!

運動をしていると起こりやすい肉離れは「痛い!」「足がつった!」という自覚症状が治ると、運動を再開する人が多く、再発の頻度もかなり高いスポーツ障害のひとつです。今回は、肉離れについて今と昔の違いや適切な処置と競技復帰についての一例をご紹介します。

MRI検査でわかる!肉離れの重症度

大切な試合を控えているスポーツ選手が肉離れを起こしたとき、以前であれば「試合に出場できるか」「練習にいつ復帰できるのか」「ベストな状態で試合に臨めるのか」など多くの不安を抱えていましたが、現在はMRI検査を用いることで肉離れの重症度評価が行えるようになり、損傷の程度と競技復帰までの目安をある程度、提示できるようになっています。

損傷タイプ
(参考図:日本臨床スポーツ医学会誌 2019vol.27 no.2 5 肉離れ)

肉離れが治る前に自覚症状が消える?!

肉離れは、まだ治っていなくても痛みなどの症状が先に無くなるため、自己判断で競技復帰をしてしまう選手が多く、その後、高頻度で肉離れを再発し競技復帰までに以前の倍以上の時間がかかるケースがあります。肉離れを起こしたら、まずはMRI検査を受けて損傷タイプや重症度を明確にすることが早期治療やスポーツを継続するうえで大切な要素になります。

無理は禁物!筋肉の違和感があれば病院へ

プロスポーツ選手が「筋肉の違和感から練習を離脱」「筋肉の張りを訴え別メニューで調整」という報道がありますが、これは軽症のうちなら早く競技に復帰できることや、肉離れが起きやすい「身体の使い方」になってしまっているためです。「筋肉の違和感や張りが出にくい身体の使い方」ができれば、肉離れを防ぐことにつながります。

違和感や張りなど何か症状を感じているようあれば、早めにかかりつけの病院で受診されることをおすすめします。
当院の外来でも、肉離れのMRI検査・競技復帰までのリハビリなど対応できます。ご不明な点がありましたら、病院までお問い合わせください。

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