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スタッフコラム

水分補給がうまくできないときには

7月に入り、ジメジメした雨と炎暑が続いています。
今年はマスクの着用が欠かせなくなり、特に暑さを感じやすいと思います。
そして、知らず知らずのうちに、体の水分が減ってしまう季節です。
今回は水分補給に関するお話をご紹介します。

うまく水分補給ができないときは?

「脱水症」や「熱中症」の予防として水分補給を意識する季節ですが、私たち言語聴覚士が担当する患者さんから「普通に水を飲むことが難しい」「水分補給が一番苦手」という声を聞くこともあります。
水分が喉を通るときに間違って気管に入ってしまい「むせる」「咳き込んでしまう」という方にとっては、水分補給が億劫に感じる人は、飲みかたや水分の工夫がおすすめです。

飲むときの姿勢を変えてみる!

水分補給の目安_2

食べ物や飲み物が気管に入らないような「頭の角度」が重要です。例えば、あごが上がっていると気管に空気が入りやすくなります。 空気だけではなく飲食物も気管に入りやすくなってしまうので、あごが上がっていないかを気をつけるだけでもむせなくなるかもしれません。特に、飲み物は見上げて(上を向いて)飲む習慣がある人も多いので注意が必要です。

液体の水分補給を工夫する!

水分補給の目安_3
舌やのどの筋肉が低下して、うまく飲み込めなくなり、むせる回数が増えてしまう場合は、通常の液体水分からゼリー状になっている水分補給液や、トロミ粉という増粘剤を使用することも方法のひとつです。また、はちみつが入った甘いお水だと飲めるという方や、冷たいものより温かい飲み物を好む方、炭酸飲料やジュースだと喜んで飲めるなど、飲み物の好みを探してみる方法もあります。

固体の食事と違い、水分補給はスルッと喉に入ってしまいやすいため、ゆっくり、ひと口ずつ焦らず飲むことが重要です。まだまだ暑い日が続きますので、「水分補給が苦手」「むせて苦い経験がある」という方は一度、試してみてはいかがでしょうか。

リハビリテーション部 言語聴覚士