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咽頭結膜熱(プール熱)について

咽頭結膜熱(プール熱)って、どんな病気?

咽頭結膜熱(プール熱)は、「アデノウイルス」というウイルスによって引き起こされる感染症で、幼児から学童にかけての子どもがかかりやすく、プールの水を介して感染することもあることから「プール熱」とも呼ばれています。
咽頭結膜熱(プール熱)は、年間を通して発生しますが、学校などでプールに入ることが多くなる6月末頃から夏季にかけて流行します。

咽頭結膜熱

どんな症状?

主な症状は、咽頭炎(のどの痛み)・結膜炎(目の充血)・発熱の3つです。
3つの症状が同時に出る場合もあれば、のどの痛みだけの場合もあります。また、39度近い高熱が7日ほど続く場合もあります。ほかにも、全身倦怠感(だるさ)や喉の痛みから食欲不振になる、目の充血がひどい、涙がよく出る、まぶしくなるなどがあります。また、感染力が非常に強いため、家族を感染させないように注意が必要です。
咽頭結膜熱

のどが痛いときは早めの受診を

咽頭結膜熱(プール熱)は、風邪に近いような症状が出るため、風邪と思って病院を受診したことで感染に気付くことが多くあります。検査方法は、当院では綿棒を使って咽頭(のど)を拭う検査で判定しています。ほかにも、目が充血していたり、目やにが出ている場合は、眼科の受診も必要になってきます。
のどに痛みがあり、うまく水分補給ができない場合などは、オレンジジュースなどの刺激があるものではなく、のどごしのいい冷えた飲みものがおすすめです。また、のどの痛みがひどい場合は、できるだけ噛まずに飲み込めるような食べものもおすすめです。

感染を広げないための注意

アデノウイルスは感染力が強く、飛沫や接触を介して感染します。そのため、うがいや手洗いをしっかり行い、タオルや洗面器などの共有は避けましょう。
お子さんの場合は症状が治まったあとも咽頭からは7~14日間、便からは30日間程度、ウイルスが検出されることがあります。症状が消えてから2日ほどは登園や登校を控えるなど注意が必要です。
夏に流行する感染症ですので、しっかりと手を洗うことを心がけましょう。

看護部

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