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スタッフコラム

知っていますか?野球ひじ

「野球ひじ」をご存知でしょうか。肘の周辺に起きる障害の総称です。主に投球スポーツをする成長期の子どもが投げ過ぎ・使い過ぎることで発症につながります。今回は野球ひじとはどのような疾患なのか、野球ひじにならないための予防法についてご説明します。

野球ひじとは?

野球ひじの症状はいくつかの種類があり、ひじの痛みが出る部位によって「内側型、外側型、後方型」に分けられ、発症する時期によって発育型と成人型に分類されます。野球ひじを発症する子どもの投手の約60%以上は、「発育型」の「内側型」の症状があるという研究結果も出ているほど多発しています。

なぜ起こる?投げ過ぎの問題

野球ひじがなぜ成長期の子どもに多いのか、その最大の原因は「使い過ぎ」と「未発達」によるものです。まだ骨が成熟していない成長期は、軟骨の骨が弱く、痛みが起きやすく損傷しやすい特徴があります。損傷しやすい時期に「投げ込み過ぎる」ことを受け、全日本軟式野球連盟では「1日7イニング」としていた球数制限を2019年8月から「1日70球」に変更し、肩やひじの故障予防を強化しました。現在は、以前のように「ひとりで100球以上投げる」という習慣を減らし、注意喚起を呼びかけています。

ストレッチで野球ひじを予防!

野球ひじの改善・治療には投球せずに安静にすることが最善の予防法ですが、さらにひじまわりの筋肉のストレッチ、ひじへの負担を減らすことも重要です。まずは、肩、体幹のストレッチが予防策になります。野球ひじになると症状や痛みの度合いによって個人差はありますが、約1ヶ月~半年の投球禁止期間を設けるため一定期間、野球ができなくなってしまいます。野球ひじにならないようにしっかりとストレッチを行い、予防していきましょう。

実践! 野球ひじ予防ストレッチ

成長期のお子さんがひとりで実践できる「予防ストレッチ」をご紹介します。



すでに野球ひじでお悩みの方は、一度かかりつけのスポーツ整形外科を受診することもおすすめします。当院での受診を希望される場合は、外来診療時間内であれば受診いただけます。

リハビリテーション部 理学療法士 岸川昌嗣

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