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スタッフコラム

病院と花火と夏の景色

今年の夏もマスク着用の暑い夏となっているため、気分を変えて今回は夏の風物詩をご紹介します。
 西宮の夏といえば、甲子園球場で行われる「全国高等学校野球選手権大会」があります。また、当院としては映画「火垂るの墓」が放映される時期とあって、旧病院の建物を懐かしむ方の話をお聞きすることもあります。旧病院・旧病棟といえば、数年前までは芦屋の花火大会が綺麗に見える絶景の場所でした。
見晴らしもよく、職員だけで楽しむのはもったいないと、屋上を一般開放していました。現在は、コロナ禍などもあり、花火大会自体が開催されていませんが、今回は花火についてのミニ知識をご紹介します。
 

江戸時代からはじまった花火大会

江戸時代の様子

花火の起源をご存じでしょうか?
花火は6世紀ごろの中国で生まれました。当初の花火はロケット花火のようなもので、武器として使用されたという説があります。その後、さまざまな形で改良が加えられ、日本人が鮮やかな色を付けたことで鮮やかに丸く開く「大輪」の形になったと言われています。
また、花火大会の始まりは江戸時代8代将軍の徳川吉宗の時代に両国で「隅田川の川開き」に合わせて第一号が打ち上げられました。
 

過ぎ行く夏を惜しむ夜空に

灯籠流し

日本で、真夏に花火を上げるようになったのは、日本人にとっては鎮魂の意味があるからです。
実際に鎮魂を目的に始められた花火大会も多く、花火大会が8月中旬のお盆に合わせて行われることも死者の霊を送るという目的があるためです。
たとえば、日本最初となった隅田川花火大会は、倹約を旨とする享保の改革の最中でした。そんな折に贅沢な花火大会が始められたのは、大飢饉と疫病の流行で亡くなった人の魂を鎮めるためだったと言われています。また福島県では、東日本大震災で犠牲になった人々を慰霊するため、震災の年から鎮魂・復興花火大会を毎年開催しています。
 今年も猛暑が続きますが、暦の上では8月7日に立秋を迎えています。
過ぎゆく夏を惜しみながら、夜空に大輪の花を咲かせては消えていく花火ならではの風情を味わいたいですね。
まだまだコロナ禍での生活が続きますが、夏休みのお出かけは楽しいものです。夜に手持ち花火を楽しむ方も多いと思います。引き続き楽しく夏を過ごすためにも感染対策を忘れずにお願いします。

看護部

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