鉄欠乏性貧血について
貧血にはさまざまな種類がありますが、その中でも最も一般的なのが「鉄欠乏性貧血」です。
今回は、この「鉄欠乏性貧血」について解説します。
一般的な貧血についてのおさらい
「鉄欠乏性貧血」は特に女性に多く見られる症状として知られています。
血液中の赤血球に含まれる「ヘモグロビン」という成分は、酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っていますが、鉄分が不足するとヘモグロビンを十分に作ることができず、全身へ酸素を行き渡らせることができなくなってしまいます。鉄分の不足によって「ヘモグロビンが十分に作れない」「酸素が体に行き渡らない」という状態を「鉄欠乏性貧血」と呼びます。
貧血について知ろう
なぜ起こるのか(原因) | 鉄の摂取不足/生理/出血による鉄の喪失 |
主な症状 | 倦怠感/疲労感/動悸/息切れ/めまい/顔色不良など |
診断について | 血液検査でのヘモグロビン値/鉄/フェリチンなどを測定 |
治療について | 鉄剤の服用/食事療法など |
日頃の食事で鉄を補おう
鉄を多く含む食材としてレバー、ほうれん草、あさりなどが挙げられます。
貧血予防のためにも、普段の食事から鉄分を摂取することを心がけましょう。
病院で治療することも選択のひとつ
「鉄欠乏性貧血」は一般的で女性に多く見られる、という点から軽く考えるひとも多いと言われています。ですが、「主な症状」を見て心当たりがある場合や貧血を自覚しているときは、内科受診をおすすめしています。食事などで改善されないときは一度、ご検討ください。
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