節分の風習
2月3日は「立春」でした。立春は一年の始まりを意味します。立春の前日を「季節を分ける日」という意味の「節分」と称して、豆まきをして一年の穢れ(けがれ)を祓い清める風習が生まれたとされています。今回は、立春の前日に行う「季節を分ける」という意味を持つ節分についてご紹介します。
節分に豆まきをする理由は?
「一年を健康で幸福に過ごせますように」という願いを込めて、悪いものが寄りつかないように豆まきを行います。
なぜ鬼に向かって豆をまくのか?
季節の境目には邪気が現れやすいと考えられており、昔の人々は病気や不幸といった災いを「鬼」に例えていました。この鬼を退治するために、大豆が用いられるようになったのです。五穀のひとつである大豆は粒が大きく、穀霊として悪霊を祓うのに最適とされました。また、大豆を鬼の目に投げつけて退治したという伝説もあり、それが豆を使う由来とも言われています。
大豆を投げる理由とは?
節分で一般的に使われる豆は煎った大豆です。煎った豆を使うのは、豆から芽が出ないようにするためです。これは、追い出した悪いものが再び育たないようにとの願いが込められています。また、「鬼は外、福は内」のかけ声には、「心の中の意地悪な気持ちや苦しい気持ち、わがままな気持ちを追い払いましょう」という意味合いもあるそうです。
※大豆以外に落花生(ピーナッツ)や米・餅・とうもろこしなど、それぞれの地方で独自の風習が根付いている場合があります
恵方巻は関西発祥?!
節分といえば「恵方巻」を食べる風習を思い浮かべる人も多いかもしれません。この風習は関西地方が発祥とされ、「商売繁盛・無病息災・家内円満」を願って食べられてきました。全国的な行事となったのは、実はそれほど古い話ではなく、1990年代以降からです。関西に定着していた食文化が広く一般的になり、今では季節行事として楽しまれています。
立春を過ぎても、まだまだ寒い日が続きます。どうぞ体調管理にお気をつけてお過ごしください。
看護部