一般化した「共用品」「共用サービス」
「福祉用具」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
その福祉用具をもとに一般化した「共用品」や「共用サービス」という言葉をご存じでしょうか?
これらは、最初からすべての人々を対象に、誰もが使いやすいように設計されたものを指します。言い換えると、一般的な製品において利用上の不便さを解消し、バリアを取り除くよう設計されたものとも言えます。
今回は大きく5つに分類してご紹介します。
- 触ってわかるもの:牛乳パックの印(くぼみ)や、お酒の缶に点字がついている
- 開けやすいもの:つまみが大きくなっている、片手で開けられる
- 力がなくても作業できる:食器や調理器具のうちに滑り止めがついてる
- 音や光で知らせる:文字以外の方法でも気が付くことができる
- 大きな文字とコントラスト:テレビのリモコンの5のボタンに印がついていることのように視力が弱くても見やすい・わかりやすいもの
ほかにも温水便座やホームエレベーター、かつら、義歯、眼鏡なども「共用品」として、広い意味での福祉用具(広義の福祉用具)と呼ばれています。
病気やけがによって日常生活動作のリハビリが必要になったとき、こうした福祉用具や共用品が活用されることが多々あります。
これらは、QOL(生活の質)の向上だけでなく、見た目や使いやすさを考慮し、リハビリをされる方自身にとって適したものを選ぶことが重要です。私たちは、こうした用具の選定や使用に関してサポートさせていただきますので、ぜひ「こんな用具はありませんか?」とお気軽に作業療法士にお声がけください。
作業療法士