膝関節 膝関節

膝関節

どうなってるの?膝関節の仕組み

骨・軟骨・鍵・靱帯が正常に働いて
「立つ」「座る」「歩く」ことができる!

膝関節は3つの骨(大腿だいたいこつ脛骨けいこつ膝蓋骨しつがいこつ)から成り立ち、それぞれの骨の表面は弾力のある柔らかな軟骨で覆われています。そして、けん靱帯じんたいが膝関節を安定させるために付いています。

膝周囲の筋肉にも重要な役割がある!

膝関節の曲げ伸ばしをする動作は、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋だいたいしとうきん)を使って体重を支え、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)を収縮させて膝を曲げています。膝関節の機能を正常に保つためには、膝関節の骨だけではなく周りの筋肉も重要な働きをしています。

「膝関節が痛い」原因はなに?

歩きはじめたときに感じる「膝の違和感」や膝が完全に曲がりきらない・うまく伸びきらない違和感、しゃがむ動作や段差を降るときに痛みを感じるなどの場合は、さまざまな原因が考えられます。まずは痛みが出始めたときに、病院で診察もしくは検査を受けることが大切です。いくつか膝関節の疾患をご説明します。

膝の大敵は「肥満」と言われる理由

体重を支えている膝にはどれぐらい負荷がかかっているかご存じでしょうか。
平らな道を歩くときには体重の約2.6倍の負担がかかり、階段を下りるときは約3.5倍の負荷がかかります。
体重70kgの方が階段を下りたとき、膝には約245kgもの負担が膝にかかっています。体重が重い人ほど、膝への負荷が増加し、歩くだけで膝を酷使することになります。さらに、膝にかかる負担が大きくなったことで、クッションの役目を果たしている軟骨がすり減りやすくなります。その結果、骨同士がぶつかりあって炎症を起こし、膝痛が起こります。性別に関係なく、膝への負担を軽減するために、適正な体重を保つことが大切です。

診断について

患者さんの多くは、膝に痛みを感じてから来院されます。痛みの強さと関節の変形程度が必ずしも比例するわけではありませんが、膝に体重がかかっている状態でレントゲンを撮り、膝が変形している状態と進行の程度を確認します。

治療について

変形性膝関節症の治療は、「保存療法」と「手術療法」に分けられます。まずは筋力訓練や可動域訓練などのリハビリ、筋力強化を行います。また、肥満による膝関節への負担が要因となっている場合はダイエットもあわせて行います。適切な保存治療を行っても痛みが強く続き、日常生活に支障をきたす場合には手術となります。
ただし、膝関節の変形の度合いが強くても、すぐに人工膝関節を勧めるのではなく、まずはこつ切り術という骨を矯正する方法が可能であるか、自分の関節を温存する方向で検討します。
特に若い方や、高齢でも活発に体を動かされている方は、膝の可動域かどういき(動かせる角度の範囲)を大きく損なわない骨切り術をお勧めしています。以前は、骨切り術の治療期間が長いとされていましたが、技術が進歩し、短期間で退院できるようになりました。一方で術後に積極的なリハビリが必要になるため、体力が低下しやすい70代から80代の方には人工膝関節置換術の手術をするほうがスムーズに早期に日常生活へ戻りやすい、という場合もあります。

さらに、手術や入院をせずに外来で治療する方法も近年注目されています。

変形へんけいせい膝関節症ひざかんせつしょう歩きはじめの一歩が痛い、正座や階段昇降が辛い

膝関節の痛みのなかで最も多く、特に膝の内側に痛みを感じやすい疾患が「変形へんけいせい膝節症ひざかんせつしょう」です。
国内では潜在患者も含め2,500万人が該当するといわれ、膝の軟骨などに異常が起こり、関節が徐々に変形していく病気です。

主な要因はなに?

主な要因は、大きく分けて2つあります。
ひとつは炎症によるものです。長年、膝に負担がかかり続けたことで軟骨が少しずつすり減って摩耗し、関節内の滑膜かつまくに炎症が起きるため膝が痛いと感じるようになります。
もうひとつは損傷によるものです。膝に体重がかかり、物理的に損傷が起こることで痛みを感じます。この両方が合わさって疾患を引き起こす、あるいは炎症性の関節リウマチから変形性膝関節症になる場合もあります。最初は軽い症状でも膝の損傷と重なったことで悪化する場合も少なくありません。

変形性膝関節症になりやすい状態とは?

  • 女性

明確な要因は解明されていませんが、女性は男性よりも筋肉量が少なく、閉経に伴う女性ホルモンの減少で、少ない筋肉量がさらに減少します。そのため、膝関節の衝撃を吸収力などが低下しやすくなってしまいます。

  • 膝のケガをした経験がある

スポーツなどで膝靱帯や半月板を損傷した際に適切な治療を受けられていない場合は、変形性膝関節症を発症する可能性が高くなるといわれています。そのためスポーツなどのケガでも早期治療が求められています。

  • 肥満・不摂生

若年層や筋力のある男性などの要因として多いものは肥満です。膝は常に体重を支えているため、体重が重いほど膝への負担が大きくなります。また、乱れた生活習慣も免疫力の低下や筋力が衰えにつながるため膝にかかる負担が強くなります。

人工じんこう膝関節ひざかんせつ置換術ちかんじゅつについて

人工膝関節置換術には、まるごと人工膝関節にする全人工膝関節置換術(TKA)と、痛みが限局している片側だけ(内側のみ、外側のみ)を置き換える単顆たんか人工膝関節置換術(UKA)の2種類があります。

(全人工膝置換術の場合)

当院では「単顆たんか人工膝関節置換術(UKA)」と全人工膝置換術、どちらの手術にも対応しているため、膝関節の一部だけが悪化している状態であれば、膝関節の変形自体は若干残りますが、十字靭帯を温存でき膝の動きを維持できる単顆たんか人工膝関節置換術(UKA)を選択・提案しています。(※膝関節の状態による)

ひざ前十字ぜんじゅうじ靱帯損傷じんたいそんしょうスポーツ活動や交通事故などの影響で膝が痛い

膝前十字靱帯は「太ももの骨(大腿骨)」と「すねの骨(脛骨)」をつないでいる靱帯です。
スポーツ外傷や交通事故などで大きな力が膝に加わったときに、その外力の方向に応じて損傷します。非常に強い外力を受けたときは、複数の靱帯が損傷する場合もあります。
一度損傷すると自然治癒の可能性が非常に低く、膝が「ガクっ」となる膝くずれを起こすことで「変形性膝関節症」になりやすくなってしまいます。

半月板はんげつばん損傷そんしょうスポーツ活動や交通事故などの影響で膝が痛い

半月板は「すねの骨(脛骨)」表面を覆う軟骨組織です。
膝の内側と外側に存在し、膝関節を安定させる役割や膝にかかる衝撃をクッションのように吸収して分散させる役割があります。
半月板は、スポーツ活動などで膝をひねる動作をしたときに損傷する場合が多いですが、高齢になると、加齢に伴う変形などで立ち上がり動作や階段の昇降時などに損傷する場合があります。また、前十字靱帯損傷に合併するケガも多くみられます。
若年者から高齢者まで発症し、慢性化すると変形性膝関節症を引き起こす可能性もあるため、適切な診断と治療が重要になります。

ご不明点がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

0798-33-0601
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